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「フォースタス」補足―天動説―

しつこく、「フォースタス博士」の話です。またか!と思った方は読み飛ばしてください。

この中でフォースタスとメフィストフィリスが天文学の話をする場面があります。

メフィストフィリス 星はすべて東から西へ二十四時間かけて宇宙の軸の上を動いている、だが黄道帯の軸の上ではその動きに違いが出てくるんだ。
フォースタス そんなくだらぬ問題ならワグナーでも答えられよう。
 メフィストフィリスにそれ以上の才覚がないとでも?
 惑星の二重の運行を知らないやつがいるものか。
 第一の運行は一日二十四時間をついやす、
 第二の運行はそれぞれ異なる。土星は三十年、
 木星は十二年、火星は四年、太陽と金星と水星は一年、月は二十八日だ。そんなのは新入生用の問題だろう。

ここでフォースタスが言う「惑星の二重の運行」の意味がよく分からず、最初は自転と公転のことを言っているのかなと思ったのですがどうも違うらしい。で、その前をよく読むと、フォースタスが、

宇宙の中心であるこの地球がそうであるように、
すべての天体も一つの球体をなしているのか?

と言っているんですね。つまり、彼の頭の中は天動説なんです。

手元の辞書を引いてみると、コペルニクスが地動説を唱えたのが1543年で、「フォースタス博士」の執筆よりも早いのですが、1633年にはガリレイが宗教裁判にかけられて地動説の放棄を命じられたそうですから、マーローの時代にはまだ天動説が力を持っていたんでしょうね。
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テーマ : 文学・小説 - ジャンル : 小説・文学

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奈津

Author:奈津
198X年生まれ、富山県在住。
フリーランス翻訳者。
関心は雇用(特に若い世代の)とか日本語の変遷とか。
家の周りは田んぼです。

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