不思議なアンケート

心筋梗塞:胸に圧迫感「心筋梗塞かな…」 迷わず119番を 通報1割、手遅れの恐れ」(2009年1月24日 毎日新聞)

心筋梗塞「救急車呼ぶ」日中1割 夜は3割、厚労省調査」(2009年1月19日 共同通信)

心筋梗塞らしき症状が出たときに救急車を呼ぶ人は1割程度だそうです。上掲の記事によれば心筋梗塞は1時間以内に専門医の処置を受けるかどうかが生死の分かれ目になるそうなので、救急車をすぐにも呼ぶべきなのに、そうする人が1割だなんて由々しきことだ!というのが記事のおおざっぱな内容。

なんですが、よく読んでみると、アンケートを取ったのは無作為抽出した1200人ですから、ふだん医者から「あなたは心筋梗塞になる危険が高い」と言われている人もいれば、全くそうでない健康体の人もいるわけです。前者だけにアンケートを取ったら、「すぐ救急車を呼ぶ」という人はもっと多いはずです。

「研究班主任で国立循環器病センター(大阪府吹田市)の野々木宏緊急部長は『高血圧や糖尿病などリスクのある人は心筋梗塞のサインを知り、もしもの時はすぐ119番を』と呼び掛けている」と共同の記事にありますが、そういう「リスクのある人」は医師から「こういう症状が出たら心筋梗塞の可能性がありますから、すぐ救急車を呼ぶように」と言われているんじゃないでしょうか。

…と考えると、この調査は意味があるものなのか疑問を感じてしまいます。「心筋梗塞で亡くなった人の9割がすぐに救急車を呼んでいなかった」というのならば分かるんですが、心筋梗塞の危険がある人が「救急車を呼ぶべきとき」を分かっているなら別に問題はないのでは。
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Author:奈津
198X年生まれ。
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